松川町(長野県下伊那郡)は飯田市の北方向にある小さな町です。「そば打ち にっぱち庵」の蕎麦が格別に美味しいらしいので立ち寄ってみました。考えてみれば、蕎麦処・信州に来て「そばがき」を意識したのは初めて。そばがきは蕎麦屋のメニューにあることは比較的少なく、お品書きを眺めていると「はざかけのそばがき」が目に飛び込んできました! 季節限定品です。10月〜6月末。昔ながらの手刈り、天日干しとのこと。伊那谷のそばがき、どんな美味しさなのでしょうか。
出てきたそばがきはほかほかのあつあつ。口に入れてみればもちもちという食感です。風味が実にいい。蕎麦=蕎麦切りと思い込んでしまっていますが、実はそばがきが原型です。蕎麦の風味を味わうにはそばがきに限ります。
薬味がわさびと塩。わさびが意外によくマッチして風味をさらに高めます。塩はこの地域の特徴なのでしょうか。ここへ来る前、鹿塩(しかお)温泉で豆腐を塩につけて食べてきたばかり。その豆腐と塩も美味しかったことは言うまでもありません。
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