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ミッチーのほぼ日記

[13/04/12]なぜサエラを各務原へ聴きに行ったか

カテゴリ: 中京・関西物語をさぐる旅2013 地域: 岐阜県
(登録日: 2018/07/15 更新日: 2024/02/22)

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記録日: 2013/04/12


BSでサエラの歌と出会う


ボーカルユニット「サエラ」を知ったのは2013年1月のことです。1/26、土曜日ながら大学で用事があり、どっと疲れて自宅に帰りました。

放心状態でなにげなしにテレビを見ていたら、私の知らない歌手の方が「川の流れのように」や「恋のしずく」などを歌っていて、そのあまりの美しさに聞き惚れてしまいました。さらに会場の観客たちが一緒に歌って楽しんでいます。「黙って聴かせる」でなく「歌うことを誘発する」力にも底知れない魅力を感じました。

その番組はBS日テレ「昭和歌謡ショー あの日あの歌」というものです。月1回の放送。たまたま見ました。歌っていたのはサエラというピアノと歌の女性2人のユニットです。このお二人はママさんコーラスをしていて、ユニットを組んだらしい。さらに青森県五所川原市を拠点に活動しているとのこと。私の家内の故郷・津軽なので、さらに親近感を感じました。

ボーカルの菊地由利子さんの歌は声が明瞭に澄んで美しく、歌のうまさを誇示することなく、曲のよさを引き出してくれるので、その曲のよさに聴き手を誘ってくれます。そのことがとても素敵です。持ち歌の歌手の癖のようなものが膠着した曲を私たちはこれまでに聴いていたことに気づかされます。

津軽の歌手と言えば、吉幾三さんが代表でしょうか。オレ流の個性で津軽をアピールしています。サエラはその対極です。吉さんのような土着性とはまるで違います。吉幾三作詞のテキストを明瞭に安定した音程で心に響く「言霊」にして発しています。丁寧に歌うことによって、この曲自体が持つ品格やよさというものを引き出してくれています。「曲のよさを発見」するように誘い出してくれる歌い方です。

「岩木川」は吉幾三さんの作品ながら、他の歌手が歌う方がその歌のよさがグッと引き出されることがあります。両者を聴くとこれが同じ曲とは思えないぐらいにあまりに違う。

「ラ・ファネット」というフランスの歌があります。イザベル・オーブレの歌が美しく聞き惚れましたが、作曲者のジャック・ブレルはオレ流で歌っていて歌の情緒も何もあったものではありませんでした。ブレルの創作物の素晴らしさが歌のうまさによって引き出されるという相互補完の関係です。吉幾三さんとサエラ。ブレルとオーブレの補完関係を彷彿とさせました。

サエラ、新発見のユニットです。幸運なことに同じ年2013年の4月、大阪へ文楽を観に行こうと思って旅行プランを考えていたら、偶然にも4/12、各務原でサエラのコンサートがあることを知り、各務原へ立ち寄ることとしました。
 
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