信州屋の冊子には「信州屋は、明治時代後期に信州から移転してきた宮嶋九十氏の息子、仁三郎氏が建てた建物」と解説されています。1903(明治38)年の築。宮嶋氏は呉服などを扱い、後に薬・タバコ・雑貨などを取り扱うようになったとのこと。現在の信州屋はお休み処として整備された施設です。かつての商いの面影が残っていて面白い。
訪問時はひな人形が飾られていました。注文した味噌田楽も実に美味しい。
信州屋は、商売をしながら養蚕も営んでいたと冊子には解説されています。----「当時、この地域では、2階の床下に炉を設け、薪を燃やして煙を立てる『いぶし飼い』が行われており、信州屋にもこの当時の炉や、換気のための天窓(てんそう)の痕跡があります」。(参考:冊子『お休み処信州屋』)
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