造り酒屋が立ち並ぶ風景こそ、伏見の歴史的景観です。焼板塀の色合い、質感が造り酒屋のまちの独特な景観を生み出しています。よく見ると古いものはあまりないように見えます。板を張り替えたのか、新しく作ったのかはわかりません。ただし、景観に配慮したこれらの環境整備は素晴らしい。
そのまち並みの中でやや違和感があるのが月桂冠株式会社の本社ビルです。ただし、焼板塀のまち並みの中では、そのビル自体は無視されて、周囲の焼板塀の延びる方向に誘われていきます。月桂冠大倉記念館を見学して、月桂冠の近代化産業遺産ともいえる古い工場などが現在も保全されていることを知りましたが、この時はそれらを見て回ることは断念しました。いずれ機会を改めて見に訪れたいと思います。
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