JR甲府駅南口の景観の改善を目指し、山梨県と甲府市は2010年7月、山梨の玄関口にふさわしい景観づくりを進めるため、地元まちづくり関係者や有識者による「甲府駅南口周辺地域修景計画検討委員会」を発足させた。景観づくりの対象となるのは、甲府駅の南口広場、平和通りなど県庁をほぼ中心とした800m四方のエリア。委員会では、まちなみ景観の向上を目的とした修景計画を策定していく。また、この地域には、山梨県や甲府市で管理する公共施設が多く存在するため、県市共同で策定を行うこととなった。 甲府駅南口は山梨の玄関口として、年間およそ1000万人が利用している。 現在の甲府駅ビル「エクラン」は1986年(昭和61年)の「かいじ国体」開催にあわせ、それまでの木造平屋建て駅舎を、1985年(昭和60年)10月に改築完成した。同時に平和通りにはケヤキ並木が造成された。しかし、かいじ国体以降はほとんど改修されておらず、雑然とした印象が強まっていた。 また、甲府駅北口の再開発整備事業が一段落したこともあり、県と甲府市は、共同して甲府駅南口の「風格のある街並み」作りに向けて、景観を改善する基本計画を策定する事になり、検討委員会を立ち上げた。
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