韮崎市にある七里岩(しちりがいわ)の先端、その急な崖下に建つ雲岸寺。はるか昔の平安時代に、弘法大師が立ち寄り、観音石仏を洞窟に安置したという由緒を持つ。以来、住民がその石仏を尊び、御堂を建立したとされている。江戸時代の寛文八年には、千体仏が開眼したとも伝えられ、古い伝統を持っている。そこでおこなわれる通称「窟観音(いわやかんのん)さん」。お祭りの正式名称は窟観音祭りで、毎年春分の日前後に例祭をおこない続けている。季節からして雨天が多く、「韮崎観音降り(ふり)観音」などとも言われるが、お稚児さんの行列がおこなわれるほか、露店も立ち盛り上がり、峡北の地における春祭りのはじまりとして数多くの人出を誘っている。 (峡北総合情報誌・Breeze ONLINE 峡北の今昔 http://www.sannichi-ybs.co.jp/KYOHOKU/ より抜粋)
|