吉田の火祭は、富士山の御山仕舞いと夏の終わりを告げる一大イベントの感がある。祭礼当日は、富士吉田市にある金鳥居から浅間神社へのゆるやかな坂道が人々で埋まるころ、神輿が練りあるいて御旅所といわれる場所に入る。それにあわせて、横たえられていた大型のユイタイマツが道の中央に建てられ、神事を終えた浴衣姿の若者たちによって決まった順番で点火される。そして家の前の井桁タイマツに火が点けられて、火祭は最高潮を迎えるのである。上吉田の浅間神社と、境内社である諏訪神社の例大祭であって、すべては世話人と呼ばれる役割の人々により年間を通して準備されている。 世話人はそろいの衣装を身につける。白のタボシャツを着て、ユカタを右肩を抜いて裾を端折って半幅帯に挟む。右肩からは斜めに鈴の紐をかける(鈴には麻縄と布の紐を二本通す)。頭は手ぬぐいで鉢巻、足元は白足袋とわらじばきである。 (写真番号 nua01960005b) なお、火祭考察を一連の写真の後に記述しました。なお、写真には説明がついているものがあります。クリックしてご覧下さい。
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