市指定天然記念物 上田市文化財保護条例第五条の規定により、左記のとおり指定する。
記 一.種別 天然記念物 一.名称 桑の木 一.所在地 上田市材木町一丁目二番四十七号 一.指定年月日 昭和六十年九月六日
桑は蚕の食草となるクワ科の植物である。 養蚕業の盛んであった上小地方の農村や山地には、いたる所に桑が植えられていたが、本樹は上田市の市街地の真中の市立図書館の駐車場の緑地帯(現県立上田高等女学校同窓会会館の庭園地、後市立公民館を経て現在にいたる)において、樹高およそ十一メートル、目通り周囲〇.八五メートル、地上1メートルの周囲一.一五メートル、枝張り東西七メートル、南北六メートル、樹齢推定七〇年という桑の独立樹木が現存していることは、まれにして貴重なことである。 本樹がこの市街地に現存していることは、当地方がいかに養蚕業が盛んであったかの証である。今後大切に保存して、より大木に生育させたいものである。 保存上の注意 一.できるだけ周囲の樹木を除去し、生育をたすける様留意すること 昭和六一年三月三十一日 上田市教育委員会
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