モニターツアー「千曲川シルクストーリー」の第2日11/12(日)は、須坂に続き松代を見学。
松代は真田氏10万石の城下町です。松代は蚕糸業との関わりが深い。江戸時代、松代藩は上田藩と同様、養蚕を奨励して地場産業として発展させた背景があります。明治になり、藩士・横田家の娘横田英(後に和田英)が富岡製糸場の工女となり、器械製糸場「六工社」の設立に指導的に関わり、富岡製糸場の回想記『富岡日記』を執筆しました。世界遺産「富岡製糸場」の様子は和田英の『富岡日記』によって物語られています。
当日の見学では、オープンガーデンで、かつての武家の家の一つ、現在もお住まいのお宅を拝見させていただきました。次に旧横田家住宅を見学。まちなかにあった製糸工場は現在は跡形もなく、製糸場跡地に立てられた説明板でその場所を確認しました。
真田氏の城下町「松代」とはまた違う松代の隠れたストーリーを探る面白さがありました。
こうして2日間に渡る「千曲川シルクストーリー」ツアーを終了しました。信州の主たる観光地でもある千曲川ライン(流域)をシルクストーリーというゆるい視点で訪ねる試み。観光商品造成につながる可能性のあるものがあり、意義深いツアーとなりました。
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