カテゴリ: 松代シルク建物 地域: 長野市(松代) (登録日: 2017/02/06 更新日: 2018/02/27)
旧松代駅全国的に熱心な鉄道誘致運動が行われた明治・大正という時代は、日本が殖産興業と外貨獲得のために製糸業を協力に後押しした時代だった。松代でも日本の民間蒸気製糸の先駆けであった六工社をはじめ多くの製糸工場が林立し製糸城下町の賑わいを見せていた。これら製糸業のさらなる発展のためには、生産地と消費地さらには海外への輸出港であった横浜港とを結び、迅速に生糸などを大量に輸送することが必要となった。このような背景もあり、松代駅は大正(1922)、河東鉄道(屋代−松代−須坂)の開通に伴って造られた。平成24年(2014)3月末日に廃線となった長野電鉄屋代線のシンボル的な駅舎で、繭・生糸の輸送をはじめ生活物資の運搬、通勤・通学の足として松代の人々の暮らしを支えるとともに、松代観光の玄関口として多くの人に利用されてきた。
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