「PushCorn」。これが、誰にでも使えるツールの切り札です。なぜ「Push」か。ポップコーンの「ポップ」という言葉は、コンピュータのメモリ管理で用いられる「スタック」に対する2つの操作、即ち、「ポップ」と「プッシュ」の「ポップ」にも対応しています。スタック(積み重ねられた干し草)状のデータに、順次データを追加していく処理には、「プッシュ」という言葉が似合います。一方、PopCornは、自動生成されたデータをWebページとしてポップするツールなので、これには「ポップ」という言葉が似合います。PushCornは、PopCornのデータを更新するためのインタフェースとなります。このインタフェースの中に、ツール習得のさまざまな難しさが隠蔽されてしまうので、PopCornが本当に誰でも使えるツールに変身するわけです。 実は、PushCornの原型となるインタフェースツールは既に試作済で、小学生にも利用してもらいました。その利用実験で、子どもたちが自分の力で予備知識なしにホームページを作ることができることが証明されました。実は、子どもたちは、PopCornというツールの存在を知りません。また、自分たちがデータ入力に使ったページの裏側で、PushCornのプログラムが動いていることも意識しませんでした。まして、HTMLなど意識することもありません。子どもたちは、夢中でページ作りに没頭してしまいました。大人たちにも難しかったホームページ制作を子どもたちが簡単にやってしまったわけですから、ツール導入以前と以後の間には、あまりにも大きな差があります。
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