軽井沢が気に入った理由の一つは高原の雰囲気です。上田が標高400m、軽井沢は標高1,000mあり、この標高差は新緑の芽生えが一ヶ月近い差となって現れます。標高が変わり、時間差で新緑が毎週味わえるのは信州ならではかもしれません。毎週毎週どこかが新緑です。一番心を惹きつけるものは植生。落葉広葉樹というのは新緑も紅葉も美しいところに特徴があります。長年暮らした東北の山々のブナ森の深々とした印象も忘れがたいものがあります。信州のこの植生はそれとはまた違い何にも替えがたい。気楽に散策できる高原は軽井沢につきます。雰囲気は、青森県・八甲田山の裾野にある蔦野鳥の森によく似ています。新緑はどちらかと言うと蔦の方が早いかもしれません。植生がよく似ています。おそらく軽井沢の標高1,000mの植生が北へ行くほど低地へスライドして比較的低い蔦の森の高さへ下りるということなのでしょう。
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