三国ヶ丘駅で降りて、仁徳陵沿いに前方墳にかけて散策してみようというアバウトな計画で来たわけですが、幸い、この道筋は周遊路として整備されていたようでした。「百舌鳥三陵周遊路」とネーミングされています。「三陵」というのは、「反正陵」「仁徳陵」「履中陵」を指すようです。それぞれ「百舌鳥耳原」の「北陵」「中陵」「南陵」とも言うらしいです。他にもさまざまな前方後円墳があります。この三陵が「百舌鳥」という地名で総括されています。前方墳のエッジは直線。真っ直ぐです。古墳時代の造営物なわけですが、その印象は奈良の都のような条里制の直線空間。非常に人工的な空間感覚があります。この空間感覚は渡来人のものでしょうか。飛鳥時代を遡り、古墳時代にもこのように人工的に空間が造形されていたということを知り、ちょっと時間をタイムスリップするような感興がありました。
|