市島家。福島潟の干拓を行い、財をなした豪農と伝えられています。立ち寄ってみたいと思っていましたが、あれもこれもと道草食いすると次の予定がどんどんと押せ押せになっていくので、パスしました。ビュー福島潟で「福島潟のおいたち」（湖研究会発行）という小冊子を買って読んでみました。縄文海進の頃から現在に至る新潟の各地に点在する潟の変遷は非常に興味深く、福島潟の成り立ちについても学ばせてもらいました。干拓は江戸時代から営々と行われたようです。市島家が大きく関わっています。 この市島邸のある集落、天王は集落としては大きく、またその佇まいにも由緒が感じられます。天王→三ツ櫟→乗廻→鳥穴と進みました。このルートは、福島潟に対して緩やかな弧線を描いています。「福島潟のおいたち」を見て、この集落の連なりが古代の砂丘列であることを知りました。福島潟の変遷がこうした集落の構造にも現れる面白さを感じます。
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