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シェロー/ブーレーズの『神々の黄昏』

カテゴリ: 演奏・音源セレクション 地域: どこか
(登録日: 2025/03/08 更新日: 2025/03/09)


Wagner, Götterdämmerung, Boulez, Bayreuth '79 1
(YouTube/Gary Freedmanチャンネル)を埋め込みコードにより参照


大好きな作曲家の一人がワーグナー。何と言っても『ニーベルングの指環』に釘付けです。その中でも『神々の黄昏』がいい。特に大団円。ハーゲンの策略によりジークフリートが殺されたことを知ったブリュンヒルデが炎の中に身を投げ、汚れた世界を浄化するのが大団円。YouTubeの時代になり、過去のバイロイトの上演や他のオペラハウスの上演をいくつも見ることができるようになっても、『指環』はバイロイト音楽祭100周年を記念して上演されたパトリス・シェロー演出、ピエール・ブーレーズ指揮に極まっています。

ブリュンヒルデ役のギネス・ジョーンズがいい。この大団円を盛り上げ、ドラマを締めくくるシェローの演出が見事。ここに出てくる群衆は合唱こそしないけれども、群衆がいることによってドラマが造形されていきます。ギリシャ悲劇のコロスとはこの群衆のような役割を担ったものではないか。50年近く昔の上演ながら、その表現は色褪せません。ワーグナー上演の金字塔ではないかと思います。
 
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