カテゴリ: 雑記 地域: どこか (登録日: 2024/02/12 更新日: 2024/09/30)
Boston Symphony Orchestra Remembers Seiji Ozawa with Remarks and Bach's Air on the G String(YouTube「OrchLeague」チャンネルから埋め込みコードにより参照)
小澤征爾さん、ボストン交響楽団から追悼されるのが一番ふさわしい感じがします。日本に居残っていたら素晴らしい才能が潰されていました。しがらみのないアメリカ社会で実力が正当に評価され、クラシック音楽界では最高峰とされるウィーン国立歌劇場の音楽監督になったことも素晴らしい評価でした。日本人が世界最高峰のポストに? 作曲家の武満徹さんが世界的に知られるようになったことも小澤さんの存在が大きい。日本人の優れた音楽家が輩出し(特に桐朋学園から)、クラシック音楽の伝統のない日本に今のようなクラシック文化が根付いたのも小澤さんの貢献によるところが大きいのではないかと思います。小澤さんが指揮台に立たなくなったのは2010年頃から。数年後に復帰されましたが、ここ数年は再び指揮台に立たなくなりました。私が最後に小澤さんの指揮で聴いたのは2017年、水戸芸術館でアルゲリッチと共演した時の水戸室内管弦楽団の定期です。最初に小澤さんの指揮に接したのは1979年のこと。まだ大学生の時です。それから45年…。松本と水戸と東京で小澤さんのコンサートには何十回か接しました。いつまで小澤さんの指揮で聴けるのだろうかと名残惜しさを感じてきました。そしてついに…。小澤さんの全盛の時代と共に私の音楽大好きの期間も重なっています。ご冥福をお祈りします。