★セイジ・オザワ松本フェスティバル2017 http://www.ozawa-festival.com/programs/list-date.html
今年のチケット販売は6/3(土)から始まります。
毎年毎年行くことが楽しみだったサイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)が、ある年から「セイジ・オザワ・フェスティバル松本(OMF)に変わり、ポリシーやかじ取りを失った印象が非常に強い。 一体、このフェスティバルはどこを向いているのか。誰のために開いているのか。私のように毎年必ず聴きに行くことを楽しみにしている者、リピーターにとって再演が多すぎることほど興ざめすること甚だしく、その年に聴きに行く動機を失います。
以前聴いたのと同じプログラムを再び聴く人はあまりいません。この時期、学会や大学の行事などが重なり、聴きたくても行けないことはあります。しかし昨年は、再演のためチョイスが少なく、さらに学会と重なって聴くプログラムが一つもないという事態に至りました。1999年以来、聴かなかった年は昨年2016年が初めてです。
今年2017年のプログラムを見ると、はやり興味を減じる要素が先に目につきます。やはり再演。オペラプログラム「子どもと魔法」が今年も。オペラはこのフェスティバルのメインプログラムですので、それがないことだけでもマイナス。さらに添え物的に「子どもと魔法」が再演される。
オーケストラは小澤さんが一部を指揮するプログラム。数が少ないので人気集中することが確実です。チケットを手に入れるために無理しないといけない。
しかしながら、私は「オーケストラ コンサート Cプログラム」に近いプログラムをすでに水戸室内管弦楽団定期で聴いたばかりです。早い話、ピアニストがアルゲリッチから内田光子に変わっている。曲目も違うといえば違うけれど、よく似ている。これでは積極的に聴きに行きたいとは思いません。
オーケストラプログラムは、小澤征爾さんの指揮を客寄せに組まれたプログラム。小澤さんが体調悪く休まれていた期間、小澤さん抜きでもこのフェスティバルが集客できて継続できることの可能性を見せてくれたように思えました。しかし、小澤さんが指揮に復帰できるようになったとたん、小澤さん頼みのプログラムとなりました。目先のことしか配慮にないように見受けられました。
「ふれあいコンサート」も数が減った。今年は3つ。「ふれあいコンサートII」は学会と重なるため無理。「ふれあいコンサートIII」のシェーンベルクプログラムはぜひとも聴きたいと思っていたプログラム。これも某イベントと重なるため無理。残念。
今年は「ふれあいコンサートI」のみか。とても寂しい年に早くもなりそうで、正直なところ寂しい思いです。
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