●ジークフリート牧歌
この日のプログラムはかなり私の好みの世界。「ジークフリート牧歌」はお好みの一曲。ただ、ブーレーズ/ニューヨーク・フィルの小編成の演奏が気に入り、他の演奏に触れなくなって久しくなります。牧歌的な雰囲気を醸すスタイルの演奏が多い中、対位法的な構造的美観が強く押し出されたブーレーズは少し異色の方かもしれません。この曲は絶対音楽? そう思わせるような演奏です。 この日の演奏は、叙情的なこの曲の雰囲気に久しぶりに触れたという印象で、ある意味、新鮮でした。 水戸室内管弦楽団はいつもの常連メンバーながら、久保陽子さんが加わったのが新味。何年か前にNHK FMの「おしゃべりクラシック」にご出演だったので、名前はよく覚えています。
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