シェーンベルク:浄められた夜(六重奏版)他
カテゴリ: おすすめレビュー 地域: どこか
(登録日: 2005/10/04 更新日: 2024/09/30)
2001 ソニーミュージックエンタテインメント ブーレーズ(ピエール), シェーンベルク, アンサンブル・アンテルコンタンポラン
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おすすめレビュー
いつも聴いている「浄められた夜」は、ブーレーズ/アンサンブル・アンテルコンタンポランの弦楽六重奏版です。とすると、これ? 「組曲」op29とカップリングのCDです。
1985年のレコーディング。レーベルもCBSソニー。懐かしい〜。もしかすると大賀さんがCBSソニーにいらっしゃった時のものでしょうか。
アンサンブル・アンテルコンタンポランは1995年に生でも聴きました。このアンサンブルは一人一人の腕前が凄くいい。オーケストラ版よりは六重奏が好みです。対位法的な作品だと思いますね。個々のパートの自律性が感じられる演奏の方が好みです。
1899年の作曲というのも運命的な感じがします。19世紀の音楽はこの作品で幕引きした、とすら言えます。ロマンティシズムの終焉にふさわしいぐらいの叙情性、深遠さがあります。シェーンベルクは本当にいい曲を残してくれました。時代の雰囲気が濃密に音楽に現れている気がします。作曲されて既に100年以上が経ったので、もっとポピュラーになっていいと思いますけど、なかなかブレークするに至りませんね。
満足度★★★★★
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