イタリアプログラムということになるんでしょうか。ただ、イタリアとは言っても、作曲家がドイツ系ですから、イタリア音楽的に全くならない、というのが面白いところ。
「イタリア風序曲」ってどんな曲だったっけ? しばらく経つとこんなありさまです。意外と長い曲だったという記憶。CD「シューベルト交響曲全集」の中にもこの曲が含まれているのですが、通しで聴いているうち、どの曲かがごっちゃになってしまいました。
「汽水域」とは逆水門で海水域と遮断される前の霞ヶ浦のこと? 作曲者の一柳さんの解説によると、そういうことでは全くなく、創造のインスピレーションの源泉ととして「汽水域」なる抽象概念がある、ということらしいです。水戸の委嘱ですから、せめて「涸沼」をイメージしましたぐらいのお世辞を言ってもいいかもしれない。現実を超越した、イマジネーションの豊かな美しい作品だったという印象です。
メンデルスゾーンの「イタリア」は、あまりに有名な曲。演奏を聴いて、主題と曲名が一致しました。既知の曲なので、もう二度と忘れることはありません。イタリアをテーマにした作品は、ベルリオーズの「イタリアのハロルド」というのもあって、実はこの辺の曲が記憶の中でごっちゃになっていました。シューマンの交響曲もごっちゃになっているのですよね。
この日も館長の吉田秀和さんが会場にお越しになっていました。演奏はどれもよかった!
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