弘前市指定史跡 吉田松陰来遊の地 附松陰堂 昭和五十三年二月一日指定
嘉永五年(一八五二)三月一日、幕末の動乱の中で近代日本の夜明けを模索した歴史的背景のもとで、若き情熱の志士吉田松陰が東北遊歴中に宮部鼎蔵とともに、勤皇と海防の志をもった津軽藩士 伊藤広之進(号は梅軒)の居宅、すなわちこの地を訪れ、国事及び津軽藩の軍事、教育について論じた記念すべき地である。 松陰の訪れた一室は「松陰堂」として大切に保存され、明治以降弘前市の青少年教育に大きな役割を果たした場であるが、建造物としても宝暦六年(一七五六)「御家中屋舗建家図」に見られる近代武家住居の貴重な遺構である。 管理者 財団法人 養生会 弘前市教育委員会
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