鷺の清水
この石組井戸は、古くから名水として知られた「鷺の清水」である。 宝暦十二年(一七六二年)の地誌『播磨鑑』によれば、「鷺の清水」は、赤松義村(一五二一年没)の時代から、播磨十水の一つに数えられており、風味がよく茶の湯にも利用されていたという。ただこの場所は清水門の外門の内側に位置しており、一般の人は水が汲めないので、船場川に流れ落ちる涌水で茶をたてたといわれている。 井戸の規模は、東西二・八メートル、南北六メートル、深さ二・五メートルで、さらに井戸底面の中央に直系一・三メートル、深さ二・四メートルの木枠の井戸が設けられている。 この遺構は、由来・形状に特徴があり、往時の姿が概ね復元できたことから姫路城跡でも最も重要な遺構の一つである。
特別史跡姫路城跡案内図 姫路城跡は国の特別史跡に指定されている。区域は概ね中濠以内である。 南部中濠は埋められ・ト国道2号線となっているが、堀、土塁、石垣は概ね原形をとどめている。
清水門跡
船場川沿いに設けられた城門の一つである。中曲輪西側北方にあり、枡形内? に因んでこの名がつけられた。外門は西向きの脇門付高麗門で、内門は南向? 外門内に番所が設けられていた。清水門を入って南に向かうと北勢隠門に?
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