今年(2016年)8月に別所温泉を会場に開催される「全国風穴サミット」を控え、風穴サミット関係者が事前に研鑽するための講演会「倉澤運平とその仕事」が別所温泉で催されました。
倉澤運平(1966〜1934)は別所が生んだ蚕種製造家です。倉澤運平の孫に当たる倉澤和成先生(諏訪形クリニック院長)から祖父・倉澤運平についてのお話をお聞きしました。
★なぜ倉澤運平は足跡が消えたのか? 倉澤さんによると、生前の資料は倉澤家蚕室の開かずの間に何十年もの間、埋もれ、倉澤さんが発見するまで、それっきりになっていたとのこと。自筆ノートなども回覧され、それらを私たちも手にとって確認することができました。
蚕種製造や養蚕を生業にしていた別所温泉は、明治・大正期になり、蚕糸業の興隆とともに近代的な温泉街に変わり、蚕種製造もさらに興隆させます。
当日は、倉澤さんの講演会に続き、倉澤家蚕室、別所氷沢風穴を見学し、蚕種冷蔵施設としての「風穴」、地元が生んだ蚕種製造家・倉澤運平の存在とその業績を偲び、風穴サミット開催に向けての基礎理解につとめました。
|