矢出沢川に架かる橋の一つです。これが住吉橋ですか。
親柱に「大正十五年十月竣工」と刻まれています。また、「すみよしは志」という橋名も読み取れます。
竣工年が1926年10月と古い。当時のコンクリート造の建造物は長野県内でも数少なく、上田市にある笠原工業常田館製糸場の五階鉄筋繭倉庫は1926年8月竣工です。
そう思って橋全体を見回してみると、コンクリート造の古さがまず目につきます。橋の形はアーチ型です。竣工当時の写真を見ると欄干は手すりがあるのみでそれを支える柱がいくつも立っています。現在の欄干は手すりは、柱と柱の間を板を当てたようなコンクリート塀が加わっています。竣工後に付加されたものなのでしょうか。建設当時、相当にモダンな橋だったのではないでしょうか。
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