角間渓谷案内
信濃耶馬渓とも呼ばれるこの渓谷は旧角間火山に烏帽子岳(二〇六五米)が噴出して、火口を押しせばめてできた大渓谷である。 旧火山の集?岩に新たに噴出した角閃安山岩及び、複?石安山岩等が迫って、多年の侵食作用で巧な造形の美を極めている。自然環境も大変良く、かもしか・野猿・小鳥・昆虫・高山植物等の宝庫でもある。昭和61年には、森林浴の森日本百選に選ばれた。
奇岩怪石 角間渓谷には長さ二〇米に及ぶ天狗の欄干橋をはじめ鬼が城・男石・百間長屋・猿飛岩・鬼の門・獅子の牢・鞍外しの岩等、奇岩怪石が多い。
岩屋観音 渓谷中の大小洞窟は、縄文期の住居跡であるが、中でも最大の岩屋洞窟は、巨魁毘邪王の棲で、四道将軍「坂上田村麻呂」が討伐に向かったが賊は妖術に長じ霧にかくれ飛猿の如くすばしこく、討つことができなかった。将軍は隣村の霊験あらたかな馬頭観世音に祈り術を封じてようやく仕止めた。よってこの岩屋に堂宇を建て観音を?安した時をもって大同元年と伝う。
角間温泉 渓谷には天然ガスの噴出や温泉の湧出が各所にみられるが、観音の霊力によって湧き出たと言われる。この温泉は特に胃腸病・心臓病に卓効があり、親鸞上人の室恵信尼公療養のところとして知られている。
真田町
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