| サイトウ・キネン・フェスティバル松本(以下SKF)には1999年以来、毎年欠かさず訪れています。早いもので数えてみれば今年2007年は私にとっては9年目になります。上田から通うようになったのは2005年から。それ以前は毎回山形〜松本間を往復していました。時には新幹線で、時には夜行列車で、時には車で。
 
 信州旅行は1994年、家族で訪れたのが殆ど初めての体験です。次は1998年の長野オリンピックの時。そして1999年以来は毎年SKF。こんなに信州に馴染むことになるとは思いもしませんでした。
 
 なぜここまでSKFに親しむことになったのか。理由がいくつかあります。
 ・小澤さんとサイトウ・キネン・オーケストラがひいき。
 ・1999年、チケットを販売初日に電話で購入できた。
 ・信州の観光資源の魅力(行っても行っても尽きない観光名所!)。
 こう挙げてみれば、まさにSKFの狙いでもある常連客づくりの術中にまんまとはまっていることが明らかです。毎回毎回どこへ行ってコンサートと日程を連結させるかが旅の計画を立てる楽しみとなりました。毎年毎年行き先を替えているのに行き尽くすことがない。それぐらい信州の観光地が数多いということです。
 
 SKFに加え、松本という都市の文化的な質の高さにも心に強く引かれるものがありました。おそらくこの都市の魅力がなかったらSKFの楽しさもなかっただろうと思うぐらい、松本の品格がSKFの印象をぐんと高めています。
 
 SKFで最もよかったのは1999年の「ファウストの劫罰」。オペラでないのにそのハンディを感じさせないぐらいに素晴らしい演出でした。2004年の「ヴォツェック」もよかった! 「ふれあいコンサート」は小粒ながら味わいがあり、毎回の楽しみです。親しんだ食べものは馬刺し。アルペンルートから木曽路まで毎回の旅先がそれぞれによかった。
 
 今年のSKFも楽しみです。
 
 (写真:1999年の主会場・松本文化会館)
 
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