昨日、パソコンのモニターが壊れてしまい、仕事にならず。PCモニタを買うより、PCモニタにもなるTVチューナ&モニタを買いました。これで一日ぶりにパソコン画面復活。
さて、テレビのコードをつないでいたらたまたまNHKで武満徹の番組をやっていました。御代田町の別荘でNHKの番組の取材に応えていた、武満さんの生前の姿。
1983年(昭和58年)に放送された番組の触りもよく覚えています。戦時中「Parlez-moi d'amour」を聴いて感動し戦争が終わったら音楽家になると決心したという話。この番組に出演したのが53歳の時でしたか。武満さんの代表曲になった「ノヴェンバーステップス」が御代田町で農村の有線放送と自然の音がミックスされた音を聴いて、「たくさんの音が決してお互いを損なうことがない」と感じ作曲ができたという話も。そこから琵琶と尺八のコンチェルト「ノヴェンバーステップス」が生まれた。へえ、そうですか。
その後、武満さんは御代田町の別荘で作曲活動を続け、世界で最も有名な日本人作曲家・武満徹の数々の作品が御代田町から生まれたわけです。この武満さんの別荘は、東北芸術工科大学前学長・小沢明さんの設計とのこと。建築家冥利に尽きるような後年の評価の高まり。小沢さんが前任校の学長だったので、これにも不思議な因縁を感じています。
NHKの番組で紹介している風景が実にいい。御代田町の別荘の周辺の風景がまるで、アンドレイ・タルコフスキーの映画のように自然の恵みの中で水がしたたり落ちるような音の響きが聞こえてくるかのような環境。これは何としても行ってみたくなりました。
余談ですが、モニタの前においてあるモジリアーニのレプリカは昨年、御代田のメルシャン美術館で買ったものです。
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