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SKF2010/サロメ 2010/08/25

カテゴリ: サイトウ・キネン・フェスティバル松本 地域: 長野県
(登録日: 2010/08/30 更新日: 2024/09/30)


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記録日: 2010/08/25

R.シュトラウス/楽劇「サロメ」
8月25日(日) 開演19:00
場所:まつもと市民芸術館

<プログラム>
R.シュトラウス/楽劇「サロメ」

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:オメール・メイア・ヴェルバー
サロメ:デボラ・ヴォイト
ヘオディアス:ジェーン・ヘンシェル
ヘロデ:キム・ベグリー
ヨハナーン:アラン・ヘルド
演出:フランチェスカ・ザンベロ
 

雑記帳


先日8/25、SKF(サイトウ・キネン・フェスティバル)松本のオペラ公演「サロメ」を観てきました。今風の言い方でいうとプチぜいたくかもしれません。


◆R.シュトラウス:オペラ「サロメ」 公演
http://www.saito-kinen.com/j/program/opera_01/

いつもながら、ここ「まつもと市民芸術館」は、祝祭的な雰囲気があって、公演に訪れるのが楽しみです。

◆まつもと市民芸術館
http://www.mpac.jp/

老朽化した市民会館を建て替えたものですが、馬蹄形の客席の構造は明らかに欧州の古典的なオペラハウスをモデルにしたものです。どこにでもありそうな市民会館になったり、コンサートホールにしたりするのではなく、舞台芸術の上演が可能なオペラハウスにしたというところに松本市の見識の高さがあります。こんな劇場が20数万人の一地方都市にあるということの贅沢。この劇場でオペラ公演がされるようになった2004年以来、オペラ公演はさらに楽しみが増しました。

R.シュトラウス「サロメ」を劇場で見るのは初めてです。テレビでは見たことがあります。SKFの魅力は何といってもオペラ公演です。正直なところ、国内で見ることのできるオペラ公演はがっかりすることが多く、あまり観ません。最近はテレビでいろいろとオペラを放送してくれるので、なおさらオペラ公演からは遠ざかりがちです。

そのような中にあって毎年見ることが楽しみなのがSKFのオペラ公演です。1999年の「ファウストのごう罰」以来、SKFのオペラ公演には魅せられ続けています。オペラ公演がない年には替わりに声楽曲の大作の公演があります。未だどれ一つとして不満だったことがありません。

今回の「サロメ」もまた相当によい上演でした。舞台と演出のシンプルさ、歌手たちのうまさ。毎年のSKFの品質保証が今年も期待に外れることなく「よかった!」。今回、かなり注目されたのは指揮者のオメール・メイア・ヴェルバーさん。28歳という新鋭です。SKFのオケは品質保証のメンバー構成ということもあり、誰が指揮をしても下手な演奏になることはまず考えられません。ものすごくエネルギッシュで、ドラマティックなサロメにぴったりでした。鮮烈デビューという印象でした。

残念なことに昨年まで小澤征爾さんが指揮していた公演は満席かほとんど満席の状況。今回は7割程度という状況でしょうか。明らかに多くの観客がSKFのオケやオペラ公演を観にくる、というよりも、小澤さんというブランドの公演を聴きに来る、という状況が今回の状況からはっきりと裏付けられました。

残念なことこの上ありません。音楽を堪能する前に、指揮者の知名度で値踏みするわけです。悲しいかな、これが現実です。
 

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(3件)
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おらほねっと/ミッチーのブログから転載
SKF松本のオペラ公演「サロメ」 2010年08月30日(月)
https://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=8368

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