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SKF2005/グレの歌 2005/09/06

カテゴリ: サイトウ・キネン・フェスティバル松本 地域: 長野県
(登録日: 2005/09/07 更新日: 2024/09/30)


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記録日: 2005/09/06

サイトウ・キネン・フェスティバル松本2005
グレの歌(セミ・ステージ)
2005/09/06 18:30開演
まつもと市民芸術館
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮/小澤征爾
(キャスト)
ワルデマール/トマス・モーザー
トーヴェ/クリスティン・ブリュワー
山鳩/ミシェル・デ・ヤング
クラウス/ジョン・マーク・エインズリー
農夫・語り手/フランツ・グレントヘーバー
(スタッフ)
演出/飯塚励生
舞台・照明/森安淳
衣装デザイン/田中晶子
 

雑記帳


ついに待ちに待った「グレの歌」。何と言ってもサイトウ・キネン・フェスティバルの最大の出し物はオペラ・プログラムです。これを見るのが毎年の一番の楽しみ。今年はオペラでなく、オペラ的に演出された「グレの歌」です。

オーケストラの乗りのよさ。音のよさ。心地よいぐらいにビンビン響いてきます。それでいて音の質が柔らか。これがサイトウ・キネンかというぐらいに音の質が違う。過去にもこんなに素晴らしかったかと再認識しました。かなりの満足度。感動がおさまらないぐらいの感動。

面白かったのはステージのセッティング。オーケストラがピットに入っていない。むき出しです。最前列の客席のすぐ前からステージ中段までオーケストラが並び、一段高いステージの後段が演じられる空間。オーケストラの音がいいのはそのせいでしょうか。

「グレの歌」は、これまで何度も聴いたお馴染みの曲ですが、生で聴くのはこの時が初めてです。最近、聴いた手持ちのCDはブーレーズの指揮。ブーレーズよりは小澤の方が、このロマンティックな音楽によく合っています。そういえば、最初に「グレの歌」を聴いたのは小澤征爾/ボストン交響楽団だったと思い出しました。確か1980年。もう25年も前…。その時聴いたのはFMで。やっと念願の生演奏で聴くことができました。

「グレの歌」は、一言で言うと豊穣でロマンティック。これがシェーンベルクか、と思うぐらいにロマンティックです。この作品が、セミステージという形で上演されるのも興味深いところです。音楽の進行が視覚化されているので、ドラマ的な展開が実感できます。このセミオペラ的趣向にも感心してしまいました。

シェーンベルクは大好きな作曲家の一人です。ただ、いろいろ聴くかというと、最近もなお聴いているのは「浄められた夜」と「グレの歌」ばかり。無調、十二音も悪くはないのですが、やはりロマンティックな初期の作品がよい。「モーゼとアロン」というオペラもありますが、「グレの歌」は意外に「モーゼとアロン」に近いかもしれません。あまり動きのあるオペラでない。単調な語りの歌しかありません。その点、「グレの歌」とそっくり。

サイトウ・キネン・フェスティバルは最初にオペラ・プログラムから売り切れが通例でした。それも6月頃の発売初日に完売。それが今回の「グレの歌」は売れ残り、当日券が出せたらしいです(ホームページに当日券ありのお知らせあり)。即日完売でなかったのは、おそらく初めてでは? せっかく「まつもと市民芸術館」というオペラハウスで、オペラを聴きたいという聴衆の欲求は高いのではないでしょうか。この日の「グレの歌」を見れば、オペラでなくても素晴らしいと思うわけですが、「グレの歌」自体、それほど一般受けする作品ではないですし、プログラムとしては大胆に過ぎたきらいはないでもありません。そのおかげでチケットが手に入りやすかったと言えます。結果としては、こんな最高にいいのが聴けてよかった!
 

コンサートの休憩時間

(4件)
01 まつもと市民芸術館の中 02 まつもと市民芸術館の中 03 SKFグッズ売り場 04 正面の階段

コンサートが終わって

(7件)
01 コンサートの余韻 02 コンサートの余韻 03 まつもと市民芸術館を出る 04 ポールに下がる旗
05 まつもと市民芸術館 06 SKFの看板 07 はらはらとイチョウの葉

コンサートへ来る途中

(5件)
01 千曲市・更埴JCT付近 02 安曇野・豊科付近 03 渚一丁目交差点 04 中央一丁目手前のガード
05 中心市街地に入る


この日は台風が近づきつつあり、ちょうど九州を通過中でした。厚い雲が上空を覆っていました。雨は降っていません。風はあるもののそれほど強いわけではない。渋滞ポイントとして有名な渚一丁目交差点は思ったほどの渋滞でなく、ほぼ順調に松本市街に入ることができました。
 
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