[ 記録日(2018/09)へ戻る | ←← | →→ ] [ 地域(長野県) | 記録日(2018/09) | 登録日(2018/09) ]
旅と音楽、旅と音のトップ

OMF2018/ふれあいコンサート 2018/09/01

地域: 長野県
(登録日: 2018/09/02 更新日: 2024/09/30)


→画像表示 [ Lサイズ ]
記録日: 2018/09/01

ふれあいコンサート III
日程
 

雑記帳


9/1、午後のOMFオペラ『ジャンニ・スキッキ』からはしごして夕方のコンサート「ふれあいコンサートIII」を聴きにハーモニーホールに行きました。

オペラ公演が終わる頃から小雨が降り出し、ハーモニーホールに移動して着いた頃には土砂降り気味に。

コンサートが終わった時には雨は止んでいました。この日のしっとりとした曲目にふさわしいような天候とのアンサンブルでした。

モーツァルトのディベルティメントは木管三重奏の軽い曲目。この曲は学生の頃、FMでエアチェックして聴いたことがあります。

ドビュッシーの『神聖な舞曲と世俗的な舞曲』はハープを中心にしたヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという弦楽の四重奏です。舞曲というのが面白い。ハープと言えばSKF/OMFでは吉野直子さんが御馴染みですが、この日は篠崎和子さんの演奏。同じハープの演奏でも演奏者の個性が違うのが面白い。

レスピーギの『ドリア旋法による弦楽四重奏曲』はこのプログラムの中で最も面白いと思った曲です。ドリア旋法というのは知りませんが、解説によると古代ギリシャ時代から伝わる旋法の一つとのこと。レスピーギと言えば、殆どローマ三部作以外に聴いた記憶がなく、「へえ、こういう曲も書いていたのか」という驚きをもって聴きました。ヨーロッパ音楽の深淵に触れる思いがしました。この曲を演奏したヴァイオリン白井圭、小森谷巧、ヴィオラ大島亮、チェロ辻本玲の各氏の演奏はそれぞれに上手い。いつまでも聴いていたいという至福感を感じた演奏でした。この曲は改めて聴き直してみたい。

最後の曲、ブラームス/ピアノ三重奏曲はフルート、チェロ、ピアノという実に面白い組み合わせの一曲。ピアノの児玉桃さんは、私は水戸室内管弦楽団の定期演奏会でモーツァルト/ピアノ協奏曲第21番を聴いたことがあります。

★久しぶりに水戸室内管弦楽団 2015/11/21
https://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=15450

私はこの時の印象を「薄鶯色の清楚なドレスをめされていて印象的でした」と記していました。OMFの時も紫色のドレスを召されていました。軽快な演奏が持ち味の方で、この曲の軽やかさにも合っていました。

イズー・シュアさんというチェロの演奏は奥深さがあり、対照的でいい。この方はどちらの国の出身なのか、ネットに紹介されている文面からもよくわかりにくい。ヨーロッパで学び、欧米の大学で音楽の教授をされています。コスモポリタンな活躍をされていますが、どちらというと北欧的な沈んだ印象の方です。

かなり違和感を感じたのはフルートの演奏が他の2楽器との組み合わせに適していないこと。原曲はピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏です。今回の演奏曲はフルート奏者のジャック・ズーン氏が編曲したものです。ピタッと3つの楽器の音色が調和したアンサンブルを期待したいところでしたが、音色が合わない。フルートが弱い。そもそもフルートとの三重奏にするのは無理があるのでは。同じ編曲版は数年前にもOMFのふれあいコンサートで演奏されたらしい。前回の演奏がよかったのでしょうか? ズーン氏の調子が悪かったのでしょうか。残念な演奏でした。

お盆明け、私は軽井沢と松本でクラシック三昧とも言えるコンサート鑑賞の体験を度重ねて、その都度、この上ないひと時を満喫しました。しかもこの日はオペラと室内楽をはしごできるという贅沢に恵まれました。一地方に暮らして地元でこれだけクラシックのコンサートがチョイスできるのは信州に暮らしているからに他なりません。今年のよい思い出になりました。
 

画像クリップ

(3件)
01 OMF2018/ふれあいコンサート 2018/09/01 02 OMF2018/ふれあいコンサート 2018/09/01 03 OMF2018/ふれあいコンサート 2018/09/01

おらほねっと/ミッチーのブログから転載
OMF2018/ふれあいコンサートIIIを聴く
2018年09月02日(日)
https://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=16888

[ 記録日(2018/09)へ戻る | ←← | →→ ] [ 地域(長野県) | 記録日(2018/09) | 登録日(2018/09) ]
[ ホーム| ]
前川道博ホームへジャンプ