歴史的ストック、産業遺産 歴史を生かしたまちづくり 絹の道の歴史的経緯を踏まえ、都市間連携の重要性を考える 長野県、群馬県をはじめ各都県では博物館、資料館等により当時の暮らしや蚕糸業、絹業を様子を展示、保存している。中でも群馬県は富岡製糸場などの産業遺産群を世界遺産に登録するために取り組み中である(2009年当時) 八王子市、町田市や横浜市でも、史跡の保全や資料館等を設置し、往時の産業、生活、文化の歴史資料を展示保存しており、市民とともに地域を重要な資源として活用することを検討している。都市や地域には、それぞれ固有の歴史があり、都市のアイデンティティ確立に寄与する資源となりうる。都市の歴史やアイデンティティを末永く保全するためには、その手がかり、シンボル(象徴)としての史跡をほぞんすることが肝要であり、とりわけ絹の道のような都市間の繋がりで保全していくことは貴重な財産である。 今後、絹の道に残された史跡等を各自治体が独自に保全するとともに、連携して活用をはかることが必要である。
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