フリー討論
前川/時間はいちおう9時までの予定です。
今日は年末の忙しい時で、2週続けてというのはちょっと厳しかったですね。風邪をひいて欠席の方もいます。今日は、少人数ですのでおっしゃりたいことをいっていただいて議論できればいい。
●●ウェブが面白いのは自分たちで作るから
▼千歳山のある風景
http://www.asahi-survey.co.jp/s-gallery/chitose-yama/chitose-yama.html
Kさんの会社の千歳山のページをずっと見てました。卒業生がお世話になっています。
名前がのって身近に感じていました。
あれだけ蓄積されてくるといろいろな意味をもってくる。データの集合体になってくる。
1年前に彼女たちが来たとき同窓会でその話をした。
「あれ見てたんですか、先生」と言われた。
いつも太陽は千歳山からあがってくるので逆光になる。
私も千歳山のサイトを開いた。いまみると恥ずかしい。
○○センターのTさん、1年くらい前、小学生のホームページが公開された。
それも千歳山のホームページです。
取り組みがあるといいなと思っていた。
割と多くの人がホームページを開くが目的は何か?
何を目的に開くのか、疑問に思っていた。
山形県内のリンクサイト、「山形Internet Directory」を開いている。
登録サイトを一通りみるのも大変。
これを運営しながら、いい出会いをしたい。いいサイトに会いたいと思っている。
小学3年生の千歳山のサイトを見て感動を覚えた。
自分の目線で捉えた、自分で調べたことを小学生が自分の言葉にしてホームページに公開している。いいなぁ。
ウェブサイトみてなかなか感動することないが感動した。
Kさんと話をしていたら、「実は千歳山のホームページを作ったのは私の息子です」と言われた。
それまでしらなかった。
私のページを見て、じゃ僕たちも日頃慣れ親しんでいた千歳山に興味持ってはじめようということになったという話を聞いて、さらに感動した。
ウェブが面白いのは自分たちで何か作っていくこと。また知らないところで何らかの連鎖が起きる。
このWebデザイン公開フォーラムも出会いの機会だと思う。
メディアもあるが、もっともっと生産的な話は自分たちで何かしていくこと。
取り組みが始められるといい。ご提案があればいい。
●●コミュニティのコミュニティも求められる
PopCornワーキンググループでは、来週の火曜日(12/25)、東根の伊勢さん、東根インターネットクラブの伊勢さんのご自宅でPushCornワークショップやりましょうかという話になっている。
ML開いて皆さんと議論するにも、こういうメディア活用コミュニティ作りとか学習支援、それぞれ必要な情報をいただいたり、自分から意見を出したりという展開になればいい。
皆さんのお役に立てたい。PopCornというツールに限定するつもりはない。
メンバー構成もいろんな人に入ってもらっている。
いろんなところで同好会的なビデオの同好会がある。
それ以外にもウェブ関係でもいろんな関係があると思う。
市民、ボランティアそれを束ねたネットワークが求められる。
何をするか? そのアイディアが具体的に出るとよい。
実は、先月11月天童で「教育と地域の情報化を考えるシンポジウム」という集いがあった。
温泉に読みを掛けてSPER(スパー)と言っている。メンバーは学校の先生が多い。
インターネットに関心のある人が集まった。
100人以上、かなり意識が高い人が集まっている。
一つの県だと少ないが、東北6県だとこれだけ集まる。
ひとつの県だけだとなかなか盛り上がらない。
6県束ねるとあれだけの人たちが集まってくる。
すでにそのコミュニティができている。すごいと思った。
Oさんにも実行委員会になっていただいた。
天文学がご専門で、PopCornのテーマにぴったりですね。
実はコミュニティはいろいろあるのにお互いの重なりがまだできてない。そこを一歩踏み出せればいい。
基本的にはそれぞれの活動が展開されるのが望ましい。
更に横の連携があればいい。
実際にはいろいろある。
情報化に関して分野に限定せず、横断して刺激しあう。刺激を与え合う。ギブアンドテイクがある。
そこにいっしょにやる意味がある。
それぞれ結構、相互独立してやっている。
いろんな分野の違う人があるので、いっしょに集まってコミュニケーションする機会がない。
例えば私は環境保全などは専門外だが、霞ヶ浦などでやっている。
環境保全に関心のある方に専門的な話をされるとわからない。
でもお互いに違っても、交流ができる。
これもコンピュータのとりもつ縁。
お互い益するところがある。
相互乗り入れがあって、それがないといろんな認識が広がらない。
●●メディアデザインに必要なデジタルデバイドの視点
前川/さきほどのコミュニティでお互いに交流するといいという話が出たが、PopCornワーキングで社会リハビリセンターの木村さんに参加していただいている。身体障害者にとってのパソコンのインタフェースにまだ社会的な理解がない。
木村さんのお考えがあって、社会に発言して認識をもってもらうことからはじめるのが大切という話をした。
そのあと、だいぶ積極的に提案をされて、デジタルデバイドへの認識が高まった。
我々の方でもその辺の意識をし、共通認識が深まった。
木村さんのケースは皆さんに受け入れられた。
目の見えない人は音でウェブを変換して聞く。
画像ばかり張られたり、文字が小さいと眼の弱い人は読めない。
デザイン重視でもだめ。なんだかわからない。
そういうことは、いわれないと気づかない。
気づかないことがバリアを作ってしまう。
山形県情報化推進協議会にはいくつか部会がある。
CSS(地域社会サービス&ソリューション)部会は、山形大学の上林先生が部会長をしている。
地域ポータルサイトの計画をしている。
木村さんからの提案があったから、デジタルデバイドに配慮しようということになった。
そういう展開なので皆さんからのご提案があれば声をあげて実行していく。
こういうことを考えているとか、お互いの関係作りをしていくとか。
新たなコミュニティを立ち上げていく。
●●地域に欲しいGIS
ここにもコンサルタントのお仕事をしている方が何人かいるが、どうお考えでしょうか。
地域とネットワークの接点から何か?
T/パソコンは住民へのサービス、行政のサービス向上に使って欲しい。
雪が多くなると独居老人がたいへん。
高齢で雪下ろしの作業も大変。
独居老人の世帯はどこか?
検索すると分かるようにできるといい。
雪の情報が地図上で、天候なども。
降雪情報とか。
あそこの家は雪下ろししないと、老人が埋まってしまうとか。
ケアサービスをする。
手伝いに行くとか。
行政がやることと重なるが、区画整理、圃場整理で、どこのたんぼが後継者不足で、跡継ぎがいない田圃がどれくらいあるか検索できたりする。
地域のネットワークというのかわかんないけど、地域住民に関するサービスの向上のツールとして利用できないか?
単なる一例ですが、Kさんのほうが詳しいと思う。
前川/住民はGIS(地理情報システム)のサービスが使えるのですか?
/本来は行政のサービスの、住民の管理サービスだったが、行政のサイトに航空写真を拡大して自分の家とかが写せる。
崖沿いに家がある。
大雨の時災害が発生しそうになったとき、回線がコンサートのプレイガイドのようにこんでつながらない。
ほとんど少ない回線で繋がらないことがある。
相手に速く伝わる方法はないか?
裏山の崖と、コメントも書いてこの大雨で崖がもうすぐ崩れそうとかウェブ上でコメントを出せるといい。
管理してる方に情報がいって、消防が活動をする。
救出、安全確認の作業が地図情報を使ってやると、電話だとどこの角とかいっても土地勘がないとだめ。
●●GISは情報インフラ
/説明が言葉ではわからないが地図を使うとすぐわかる。
前川/実際そうできますか?
あるいはウェブを使うとそのようなことができる方法がありますか?
/補足します。まだ無理です。
実際ウェブGISは、公共事業から入ると地域とネットワークの捉え方が単一的なとらえ方になる。
我々のいっていることが伝わらない。
ネットワーク自体がまだ。
こうやれば便利でしょと言うくらいの、楽しさとかいう問題でなく便利だろうという一方的な情報提供。
地域とコミュニティを考えたとき、両方がくっついた情報のあり方が我々には見えてない。
GISが学校の教育の単位として使えないか? ドーナツ化現象はすぐわかる。
こんなに人が真ん中にいないと言うことが分かる。
地域に対してどう自分たちがやっていけばいいのか?
そのように教材が作れないか。
ハードでなくソフト的な問題。
子どもの頃から、地図を中心に地域を中心として考える仕組みを作っていく。
そしたら変えていけるかなという気がする。
大人になってから、何をしたらいいのかではなくて。
前川/そうできるといい。
ウェブではまだというのは帯域が狭くて遅いということ?
/ウェブに対応してないと言う理由ですか?
コミュニケーションが足りないということです。
/単一でしかやってない。
連携してやればできるが、利害関係が絡んで誰がどうやるか?
われわれデータを構築するのは得意ですが、情報インフラの整備はレベルを超えている。
前川/わかりました。
まさにスーパーコミュニティということですね。
前川/利害関係を越えたところで、皆さんでやっていきましょうというアプローチが必要。
情報化推進協議会でやっている地域ポータルサイトがまさにそう。
皆さんも参加してという呼びかけほどには…。様子を見てるだけで問題が大きい。
地域ポータルサイトを作る業者はきまったが、問題は連携する仕掛けをどうするか?
誰が何をするか。情報の分野はいろいろいある。
公共的な情報から手をつけましょうと言うのが県の計画。GISは必要。
地域としては必須。
ネットも速くなっているので、以前はGISのシステムは遅くてしょうがなかった。
今は改善されている。
T/GISというのは何ですか?
/地理情報システムです。
地図が出てくる。地図とデータベースを組み合わせたビジュアルなものです。阪神淡路大震災の後どう復興してきたかシミュレーションしたりする。
T/去年山形に来たとき一番困ったのが雪でした。
65年ぶりの大雪といっていた。
どこを歩くんだ。人はどこを歩くのか?
西口まで自転車は無理。
七日町に行っても人が歩くところがない。
ヨーロッパのサラエボで弾がとんでこないところはこの道路という地図が作られたと聞いた。
みんながみれれば、雪は消えてるから安全とかがわかるといい。
雪の時は老人と、こども、自転車が困る。
家にも子供がいるので、どこで歩かせるのか疑問だった。
リアルタイムでネットワークで表示できるといい。
お金がどこから出るのと言う疑問もあるが作ればビジネスとして活用できると思う。
ここは繋がってないから、つなげるとかそんな案もあるかなと思った。ここはそれを話す場ですよね。はずれてたらごめんなさい。
前川/これはGISの話題からかなり、リアルな話になってきた。
まさにそうです。Tさんからご指摘あった災害情報ですね。
緊急情報はプライオリティが高い。
しかけをちゃんと作らないといけないですね。
まだ形になってない。絵に描いた餅ですから。
役立つ情報提供にならないと。
/基本的フォトマップとか、草の根的な情報が集まってできるのならいいが、Tさんがおっしゃるように地域が行政の立場だと押しつけになってしまう。接点がとれない。
前川/県のポータルサイトにGISを意識のある方から始める。
上からのがうまくいかないのは、県の情報化推進協議会でもよくわかっている。
行政主導しないといっているので、県民から提案がこないと推進しないと言っている。
行政からは引っ張らないよといっている。
皆さんから積極的に提案して、アクション起こしていただく。
皆さん勘違いしてるみたいだと、担当はそういっているんです。
担当の方は県民に会員を募ったが皆さん様子見している。
誰かがアクションを起こして始まらないと末路はどうなるかみえている。
そういう点ではある種のかけ。
成功させたい。
一応地域ポータルサイトでは、県民からアクションを起こす、そういう展開にならないものでしょうか。
GISは始めるとすると先立つものが必要になってくる。
システムを導入するのにコストがかかる。結構高い。
県民にオープンにしていく。
ユーザー限定になるのでしょうか。
/まだコンテンツがきまってない器だけの状態。
それを考えていかないとまずい。
先生のいったようなことは全部できると思う。
前川/一歩踏み出せるといい。
対象が予算付けしないと現実に導入されない。
行政の対応がいる。
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