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eポートフォリオ入門 eポートフォリオは夢の実現02

人類は自己実現に踏み出す

出演者: 前川道博(東北芸術工科大学専任講師)
(登録日: 2004/10/03 更新日: 2005/01/06)

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端山貢明(東北芸術工科大学名誉教授)、前川道博(同専任講師)
世界中のあらゆる情報を手に取ることができると、従来のタイプの学校はあまりいらなくなる。自己実現…。一人一人の特性が違う。その特性が一番活きる形の支援機能が望ましい。教育を超えた本当の意味での自己学習。ポートフォリオが役立つ。今は人類の歴史の中で殆ど初めて一人一人が主体性を持って自己実現をすることが可能な世界の入口に立っている。こういうのを見るとその実感が非常に強いですね。

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 メディアと教育、教育支援のメディアという観点からはどのようにお考えになりますか。

端山 そう。それでね、もうこの頃は、私は教育ということを考えていないんです。「学習」なんですね。自己開発、その前に自己実現。要するに人間が人間として成立していくことを自分で一生懸命やっていく。その時には昔から皆さん、学校でがんがん教え込まれたようなあの教育よりも、自分にとって必要な機能が手元にある。それでコンピュータにここ(手)で触ると、世界中のあらゆる情報を手に取ることができるようになる。そういう機能があるとね、従来のあのタイプの学校というのは、あんまりいらなくなってくる。その助言者、支援してくれる人さえいれば、これは本当の教育者じゃなくても、あることについてよくよく知っている人がいれば、その人に「これはどうなんでしょう?」って言うと、「これは実はこういうことなんですよ」と教えてくれる。別なことは別な人に聞く。これも別な人に聞く。ところがインターネットでコンピュータの上でやると、その別な人、別な人が、たくさんの人がこの中に入っちゃっているわけですね。こんなありがたいことないじゃないですか。そうすると、もうがんがん教え込む教育じゃなくてよい新しい形を考えた方が自己実現…。一人一人違うんですよ。顔が違うように、一人一人の特性が違う。そしたらその特性が一番活きるような形の支援機能が望ましい。これが、確定した現代の方向性です。その意味で言うと、eポートフォリオが何をしてくれたら一番いいか。もう回答は見えていますね。教え込むのじゃ困るんです。



 それで先ほど言われた「教育」という言葉で言うと、educationという英語がこれなんですけれども、educationというのは実は語源的に言うと教え込むという意味じゃないんですよ。あれは「引き出す」という意味なんです。「eduko(エドゥーコ)=引き出す」をすることがeducationですね。これは引き出すということなんです。何を引き出すかというと、一人一人が持っている望ましい特質。一番望ましいものをその人から引き出すことが教育だと。これはラテン語ですからローマ字。もう2000年も前に彼らはそう考えていたわけですね。ところがいつの間にか、解答があるものの解答を教え込むのが教育になってしまった。このおかげで人は非常に潰されました。主体性が潰されました。その意味で教育を超えた本当の意味での自己学習のためには、誰によっても潰されることのない…。自分がこれは必要だと思ったらこれがある。これがわからなくなった時には、この点については何だろうと考えると、その情報はまた別なフォーリオに書いてある。別なポートフォリオを探してくればいい。今は人類の歴史の中で殆ど初めて人々が、一人一人が主体性を持って自己実現をすることが可能な世界の入口に立っている。こういうのを見るとその実感が非常に強いですね。ですから、非常に大事なものを始めてくれたと思います。

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